人はさまざまな過去があり、価値感を持っています。
生まれた場所も育った環境も親も食べてきたものも違います。
価値観が違うと解釈も変わるという面白い話があります。
うさぎと亀の童話に対する解釈が国によっては違うということです。
うさぎはどう見ても亀と競争すれば、負けないのですが、
うさぎが手を抜いて、居眠りをしている間に
亀がゴールして勝ってしまいます。
この教訓はコツコツしたカメが最後は勝つ、
怠けてはいけないということを教えていますが、
インド人にこの童話を聞かせたところほとんどの人が
亀が悪いと言ったそうです。
亀はどうしてうさぎを起こしてあげないんだ、
声をかけるのが友情じゃないか。
亀には友情がないという人もいれば、
うさぎは苦しんでいるかもしれない。
起こしてみないと病気なのか、
怠けているかどうかわからない。
起こさない亀がいいという日本人は
大嫌いだという人もいたそうです。
どちらが良い悪いでなく、
価値観が違うだけなのです。
『物事に良いも悪いもない。451人の考えでそれが決まる 』
シェークスピア
職場や私生活の人間関係の問題の多くは
この違いから生まれるそうです。
考えの違い、価値観の違いを認めず、
自分の価値観や考えを押し付けてしまうことに原因があるようです。
良し悪しで判断し、相手を変えようとすると人間関係は
ますます悪くなっていくようです。
相手は相手でいいんだ、いろんな事情が
あったに違いないと考えるといいようです。
人間関係をよくするには価値観の違いを理解し、
違いに寛容になり、相手の立場になって物事を
考えることが大事なようです。
大切なのは相手を変えることでなく、
見方を変えて違いを受け入れることだそうです。
人間は完全な人はいません。
完全でないからこそ
成長できるのだそうです。
得意なところもあれば、
不得意なところもあります。
いいところもあれば、
悪いところもあります。
今、人間関係がうまくいっているとしたら
お互い大目に見てもらえているからのようです。
どのように接したら、
相手にも自分にも快適になりますか?
『人間は決して完全に分かり合えない。
だから、どれほど相手を信頼しても、
100%信頼しちゃだめよ。98%にしなさい。
あとの2%は相手が間違った時の許しのためにとっておきなさい。』
ノートルダム清心学園理事長 渡辺和子
本当の信頼関係はいいところも悪いところも含めて、
無理して合わせるのでなく、
お互いを尊重し合える関係のようです。
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